回復の兆し

2013年7月。

大学病院でも門前払いされ、抗うつ薬も飲まない状態で、相変わらず髭も髪の毛も伸び放題。あまりにも動かず手に負えないので、なんとかしようと夫の妹に手伝って貰うことにしました。夫の妹は遠くにおり、新幹線と在来線を使って1時間ほどの所に家族で住んでいます。仕事と育児の合間に来てくれて、2人で夫を説得し、ようやく病院に連れて行きました。
そして、薬を服用し始めて2週間ほどした頃。仕事から帰ってきた私になんと「お帰りなさい」と言ったのです!初めてでした。断薬期間が長かったせいかやけに薬の効果が感じられます。そして散髪と髭剃りもクリア。
そしてなんと8月には、次男と私と夫の三人で電車に乗って日帰り旅行までできたのです。その後も順調に快復してきて、9月には人事部と面談。 「大分良くなっていますね」との話で私もようやくほっと一息つけそうでした。
ところが10月に入ると、また急降下。動かなくなり、寝たきり状態が始まりました。そして後になって知ったのですが、この頃から今度は長男の不登校が始まっていました‥。

12月。医師からはいよいよ復職OKの診断が出ました。当人の夫は寝てばかり。本当に大丈夫なのだろうか?疑問と心配が膨らみます。案の定、人事部との面談にも出られず、寝たきりのまま年越しを迎えました。