弁護士

とりあえず言われた書類を揃えて二回目の面談です。

 

まずは固定資産の評価を正確に調べるため、市役所で取ってきた固定資産評価証明書。

そして預金の残高や所得証明など、できる範囲で調べたものを持って行きました。

固定資産の評価額、保険、預貯金残高、持っている株式の銘柄、ローン残高、などをザックリ試算して財産分与について今後の方針を話しあいます。

私が欲しいのは息子と住む家ということ。そのためには多少私が支払うことになってもしょうがないと覚悟していること。そして離婚を決意した経緯。時計を投げつけられ頭を切って救急搬送されたこと。ブログを書いていることなどなど、1時間ほど話しをしました。

 

でも問題は、引きこもりの夫が調停に出てくるかどうかでした。出て来なければ調停不成立となります。通常は二回くらい不成立だと裁判に持ち越すという話でした。裁判になって離婚成立となっても、果たして彼は家を出ることができるのか?出来ないと不法占拠となり法的に強制退去させる方法もあるが果たしてそこまでやるのか?全く先行きは不透明ですが、弁護士さん達の協力のもと、進むしかありません。あるいは離婚不成立となる可能性もあるとのこと。ふーむ‥。離婚するって大変なのね。

 

それでももう迷いはありません。着手金を支払い、いよいよ本格スタートです。

 

そして正式に弁護士さん達に頼んだことを息子達にも話しました。私が思っていたよりも軽い反応で「えっまだだったんだ」みたいな。強がりか本心かはわからないですが、一安心。それにしても離婚するとはね‥ごめんね。

新生活

ようやく念願叶って、息子との二人暮らしを始めました!

 

あーでもない、こーでもないって悩み続けて1年。

次男も高校2年生となり、少しずつオトナになってきたのかな。長男とじっくり話をして決めたようです。

「家に帰って来て普通の人がいる」当たり前の生活。穏やかで平穏な日々。いちいちメールをしなくてもそこに息子がいて何気ない会話をする、そんな普通の生活。そして臭い匂いもないし、重〜い空気もない。そんな当たり前をようやく手に入れて、心底ホッとして。あーこんな平和な日々があったんだなあってつくづく思いました。最後にそんな生活をしてからもう7年も経っていたのです。

 

そして離婚に向けて弁護士さんにお願いすることにしました。

まずは弁護士探し。実は以前にも弁護士に相談したことがありました。
その人はネットの弁護士会サイトみたいなところに所属する人で、メールで簡単に相談内容を送り、次は事務所で相談という形でした。事務所に入って挨拶もそこそこに、座るなり、ストップウォッチで時間を計り出しました。30分五千円ぐらいだったと思います。メモも取らず、あまり真剣に話を聞いてくれるわけでもなく、離婚調停も弁護士に頼むより自分でやった方が安上がりだからと言われ、なんの解決も見出せないまま終わりました。その苦い経験もあって、今回は慎重に探し出しました。

見つけたのは離婚に強そうな弁護士事務所。
ここの弁護士さんは20代くらいの若い男性2人。机を挟んで向かいに座り、メモの用意をすると、まずは状況の確認です。離婚したい理由や、資産の状況などを聞き取り、1人は質問して1人がサラサラとメモをとっていきます。途中にこやかな笑顔を向けながら、終始和やかな雰囲気。私の緊張もだんだんとほぐれ、たまっていた心の声がスラスラと出てきました。1時間ほど話をしたあと、次の面談までに何を用意したらいいかの確認をして、面談終了です。

あー  少しだけどこれで一歩前に進んだわーと思うと、ホッと一息つけた気がしました。
誰に相談してもなんの解決策が見つからず、出口のない暗いトンネルを一人でずーっと歩いていた気分だったんですけど、そこにほんの一筋の光がさしたような気がしたのです。

そして次回は書類を揃えて印鑑も持っていくこととなりました。

 

自由な生き方探し

アーア...帰ってきちゃった。ウツ夫が。幸せだったのはたった4日間だけ。

くっさーい臭いはそのまま。まるで千と千尋にでてくるあの妖怪...カオナシそのもの。みんながキャ〜っと逃げたくなるほどおどろおどろしいくっさーい物体、でもココロの中は他の人にはわかってもらえないってね。

 

ももう私の我慢も限界。今回でやっとはっきりわかりました。欲しいのは息子と過ごす平和で穏やかな生活。

 

今までは夫を支える良き妻という世の中の理想像を自分に課していました。私の両親も私にそういった理想像を求めているんだと思います。母なんて「鬱が治るまで10年かかる人もいるんだし」「離婚はまだ考えた方がいいと思うな」とか。まるで離婚は悪とか惨めとか、そういう感じ。親の考えや世間の常識、自分が世間からよく見られたいという意識が常に私につきまとう。本当の自分は全てから解放されて自由になりたいのに、実際は人の目を気にしながら生きている全く別の自分がいて、ずっとものすごいストレスを感じていました。少しずつ自分の殻を破ろうともがいていたけど、(今もなかなか殻を突き破れないんだけど) やっぱり自分のココロに正直に生きようと思いました。夫が働かないことは悪でもないし、善でもない。ただ子どもを育てる上で必要なお金が無いということ、子どもを育てられないということが親として問題なのです。働きたくないならそれでもいい。私はその生き方を否定するつもりはありません。でもかかわりたくもありません。愛情もないし。感情的に家を出ましたが、今思うのは子ども達も大人になってきたし、お互いを認め合ってそれぞれ独立して生きていけばいいんじゃないかってこと。私は今まで夫がこうしたいと言ったことに文句を言ったことは一度もありませんでした。自分で稼いだお金を自由に使うことに対し私が意見をいう必要は無いと思っていたのです。今になって私だけ好きなことをしてと非難されて悪者扱いされているけど、そんなことにももう疲れました。いがみ合ったり、嫉妬したり、負の感情のオンパレードで。夫婦といっても基本は一人一人。それぞれ自分の人生です。お互いに期待しあったり、プレッシャーをかけるものでもないと思うのです。それぞれが自分のココロのままに自由に生きていければそれでいいんじゃないのかな。夫婦だからってなんでも一緒とか相手を自分の思い通りにできるとか何か特別な関係みたいに思う人もいるかもしれないけど、そうじゃない。親子だって同じ。息子達にも過度な期待や自分の価値観を押し付けることなく、彼らなりの自由な生き方をしていってもらえばいいと思っています。

 

私達はあまりにもイイ子であるように価値観を押し付けられて育ったのだと思います。だから、ちょっとでもレールから外れることが怖くて仕方がないし、いけないことだと思わされている。外れたっていいんです。決められた道なんてどこにもない。自分のココロが自分を縛り付けているだけなんです。そして人間が一番ストレスを感じるときは自由を制限される時。

 

ワガママは悪いことなんかじゃない!もっと自由に!自分のココロを喜ばす生き方をしよう!