家族力

唐突に始めた「ツレうつ日記」。現在も夫は闘病中です。病気と闘う、、、というよりは「病気に負けてる」状態です。当時を思い出しながら書くのは結構つらい作業なんですけど、あの時小さかった子供たちも5年以上たった今ではすっかり大人に近づきつつあり、このブログも楽しみにしているよう。夫は何も変わらないのにね。

 

前回は初めて診療を受けた話でしたね。

その時会社の上司の対応はというと、人事部にすぐ話が行って人事部の人がある本を貸してくれました。

「家族力がうつから救う!ともに戦う患者と家族60のケース」山口律子著

読みましたよーその本をきっかけに、その時は私も必死にいろんな本を片っ端から読み漁りました。薬に関する本もよんだので、結構ウツ薬に関してはかなり情報通かも。薬剤師の友達にはビックリされるほど。でもあまり熱心にかかわると自分がまいっちゃうので今ではちょっと反省…。のめりこみすぎないほうがいいですね。冷静にあたたかく見守るだけを心掛けるようにしていますが、やっぱり言葉の端々には冷たいものがにじみ出てしまい、これまた反省反省。理想と現実のギャップは厳しいのです。ずっと夫への愛情をためされている感じ。うつ病ってやっぱり家族にもわかりにくいものだと思うのです。ガンみたいに目で見てわかる病気なら理解しやすいし、病気と一緒に闘おうねって気持ちになる。でもウツ病みたいな、ある意味精神疾患は違う。どこまでが病気でどこからがその人自身の問題なのかがわかりにくい。だから周りは疲れるし「甘えてるんじゃないの?」とか批判的な目で見ることしかできなくなってしまうのです。

そりゃあ最初は優しく接しましたよ。でも夫はうつ病と診断されてから、ずっと原因さがしをしていましたね。「どうしてうつ病になっちゃったんだろう」「オレが全部悪いんだね」「あの時あんなことを言っていなければ上司にも病院にいってこいなんて言われなかったよね」とか。延々と、本当に一日中延々と私に愚痴を言い続けていました。